自サイトのHTMLやXHTMLなどの記述が正しいものになっているか不安な人は多いでしょう。
文法的に間違えていると正常にサイトが表示されなくなり、検索エンジンからの評価も落ちてしまいます。
そこで、自サイトをチェックする際に役立つツールとして「The W3C Markup Validation Service」を取り上げました。
どのような特徴があるのか、どんな評価を受けているのか紹介します。
「The W3C Markup Validation Service」の特徴
「The W3C Markup Validation Service」の特徴について紹介しましょう。
特徴1.サイトのHTML文書を検証できる
「The W3C Markup Validation Service」を利用すると自サイトのHTML文書が、HTMLやXHTMLの標準に準拠しているかどうか調べられます。
HTMLの正しい文法にしたがっているか、それとも間違えているのかレポートが表示されるのが特徴です。
さまざまな点を細かく調査していくため、検査結果は信頼できます。
また、HTMLだけではなく、CSSやRSS/Atomフィードをチェックすることも可能です。
「MobileOK content」を利用すれば、モバイルサイトとして妥当であるかどうか調べることもできます。
特徴2.W3Cの標準と比較する
W3Cとは「World Wide Web Consortium」の略称であり、Web技術の標準化を行うことを目的とした非営利団体です。
W3Cは1994年に創設されて以来、さまざまなWeb技術の標準化を進めています。
HTMLやXHTML、CSS、XMLなどについて多くの仕様を公開しています。
たくさんのIT関連企業が会員となっていて、大規模な団体です。
W3Cの示すWWW関連の規格はWeb標準として認められています。
その標準と照らし合わせて調査をするのが「The W3C Markup Validation Service」であり、その結果は信頼性が高いです。
特徴3.ウェブ上で動作できるサービスとオープンソフトウェアの2種類が用意されている
「The W3C Markup Validation Service」を利用する方法として、サイト上でツールを活用することが可能です。
それに加えて、オープンソフトウェアとして公開されているため、手元のマシンにインストールして扱うこともできます。
特徴4.海外ツールである
「The W3C Markup Validation Service」は海外のツールであり、サイトはすべて英語の表示となっています。
日本語には対応していないためその点は注意してください。
ただし、ネット上には日本語の情報がたくさんあるため、英語を読めなくても問題なく使うことができます。
特徴5.チェック後はエラーをわかりやすく表示してくれる
「The W3C Markup Validation Service」でチェックするとHTMLの文法上の間違えをエラーとして表示してくれます。
具体的にどういった部分にエラーがあり、どのような間違えがあるのか示してくれるためわかりやすいです。
指示されたエラーの内容にしたがって修正すれば、再びチェックしたときにエラー項目は表示されなくなるでしょう。
「The W3C Markup Validation Service」の利用方法
「The W3C Markup Validation Service」は登録する必要はなく、無料で利用できるツールです。
まずは、「The W3C Markup Validation Service」のサイトにアクセスしましょう。
そして、実際にチェックしてもらいたいウェブページを指定します。
ページを指定する方法は下記の3つです。
・URLを入力する
・ファイルをアップロードする
・直接HTMLソースを貼り付ける
いずれかの方法でページを指定したならば、「Check」をクリックするとすぐに調査が開始されます。
調査が終わると不備のある部分についてエラーが表示されます。
明らかに間違えているものについては「Error」という表示になります。
また、注意しなければいけない点については「Warning」として警告されます。
いずれの場合も、エラーの文章を読んで、正しい文法にしたがって修正するとよいでしょう。
エラーチェックに制限はないため、何度もチェックを繰り返してエラーが出なくなる状態を目指すと良いです。
「The W3C Markup Validation Service」の注意点
「The W3C Markup Validation Service」は万能なツールではありません。
たとえば、「The W3C Markup Validation Service」で文法的な間違えがないと判定されても、特定の環境でサイトが見えなくなることはよくあります。
ただし、ケアレスミスや専門的な誤りを抽出するという目的であれば、「The W3C Markup Validation Service」は便利です。
検証系のツールには限界があることを理解して、たとえツールではエラーが表示されなかったとしても、実際にさまざまな環境で正しく閲覧できるかチェックしましょう。
あくまでも検証系のツールは補助的に利用するものであることを忘れないでください。
たとえば、大手サイトであっても文法的なエラーがたくさん出ることは珍しくありません。
「The W3C Markup Validation Service」については、あくまでもWeb標準とのズレを検出するためのツールと考えましょう。
「The W3C Markup Validation Service」の評判
「The W3C Markup Validation Service」の評判についてまとめました。
「The W3C Markup Validation Service」の良い評判
・使い方がわかりやすい
・エラーが一覧で表示されて確認しやすい
・HTMLやCSSなど複数の項目について調べられる
「The W3C Markup Validation Service」はどのように使えばいいのかわかりやすかったという評価を受けています。
エラーが検出されると一覧で表示されて確認しやすかったという声もありました。
また、HTMLだけではなくCSSなどもチェックできて良かったという人もいます。
このように好意的な評価を多く受けているツールです。
「The W3C Markup Validation Service」の悪い評判
・日本語に対応していない
・エラーを修正しても問題が残るケースがある
「The W3C Markup Validation Service」は英語のツールであり、日本語に対応していない点に不満を感じている人がいました。
また、エラーをすべて修正したとしても、特定の環境下で正常にサイトを見られないケースがある点に不満を感じた人もいるようです。
この点については、「The W3C Markup Validation Service」はあくまでもWeb標準と比較してエラーを検出するツールだと理解しましょう。
あらゆる環境でサイトが正しく閲覧できることを保証していない点に注意するべきです。
まとめ
「The W3C Markup Validation Service」は下記のようなツールでした。
・HTMLやCSSの標準と比較してエラーを検出できる
・英語のみに対応するツール
・無料で利用できる
自サイトがHTMLの標準にしたがって記述がされているかどうかチェックしたいときに「The W3C Markup Validation Service」は有用なツールといえます。
気軽に利用できるため、ぜひともチェックしてみましょう。